「1ROOM+」はベッド・畳スペース・ベンチ・テーブル・テレビボード・クローゼット・本棚等、多様な機能を兼ね備えた、組み立て可能なユニットである。ワンルームにこのユニットを挿入することで複数の空間を生み出し、2人住まいやSOHO・ルームシェアを可能にする。材料入手及び施工が容易な、シンプルなシステムをデザインすることで、汎用性があり、持続可能かつ即効性のあるプロジェクトとして企画・開発を行った。

日本全国の空き家数は年々増加しており、大きな社会問題となっている。バブル期に大量供給されたワンルームマンションは築30年を経て競争力を失い、空室が増えている。この状況に対して、組立可能なユニット「1ROOM+（ワンルームプラス）」を室内に挿入することで、ワンルームにプラスアルファの機能や居場所をつくり、新たな空間の使い方を可能にする。開発から5年が経過し100個以上の導入実績があり、現在も改良を続けている。