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『SAKE Kura Hotel 川崎宿』2月9日、開業しました!!!

category: press
2024.03.01

先月、2月9日川崎に新しいホテル『SAKE Kura Hotel 川崎宿』がグランドオープンしました。
場所は「京急川崎」駅から徒歩7分で、東海道川崎宿、日本酒をテーマにしたホテルです。
吉川醸造の日本酒「雨降///あふり」をはじめすべてフリーフローでの提供となっております。

公式ホームページはこちら。

 

【東海道川崎宿400周年】
⽇本初の旅の⼤ブームは今からおよそ 200 年前の江⼾時代の後期に起こったと⾔われています。⽕付け役は歌川広重の描いた「東海道五⼗三次」の浮世絵。広重の絵の⾵景を⼀⽬みようと、旅⼈は東海道を旅していたと言われています。

出典「五十三次勝景」五雲亭貞秀

 

江⼾時代に整備された⽇本橋と京都三条⼤橋を結ぶ街道の⼀つ、東海道。江⼾・⽇本橋から続くその道は品川宿を経て「川」を渡り、その次が川崎宿でした。歌川広重の浮世絵「六郷渡⾈」に当時の様⼦が描かれています。

出典「東海道五十三次 六郷渡⾈」歌川広重

 

宿場町とは、⼤名や各地を移動する旅⼈のために宿屋や飲⾷の提供を⾏う⼈々が集まる場所です。当時 川崎⼤師への参拝客で賑わっていた川崎宿は、旅⼈に宿を提供し江⼾の⼈々やローカル⺠が交差する場所でした。

出典「東海道五拾三駅名所 川崎宿大師河原真景」歌川広重

 

⽂化を発展させながら、⼈と⼈、ものとものを結ぶ役割をしてきた東海道川崎宿は2023年で400周年を迎えました。時を同じくして、現代の価値観に合わせて蘇生したのが「SAKE Kura Hotel 川崎宿」です。
出典:東海道川崎宿起立400周年ロゴ
東海道川崎宿起立400年記念サイト

 

【Kura(倉)】

倉とは、米や宝、小判、金など大切なものを保管する場所でした。希少な調度品が艶めく空間で、400年かけて築かれた東海道の宿場町の歴史と、日本酒や米の奥深さを感じられる空間を創造しました。

“Kura(倉)”を模した外観、⼊り⼝には⼤きな暖簾。アプローチを抜けると、エントランス正面には柔らかく表情豊かな⼟壁のアートワークが来訪者を受け⽌めます。⼟壁は、調湿性の優れた仕上げとして酒蔵で多く採⽤されました。職⼈の⼿仕事によって⽣まれた独特の質感や⾵合いを活かして、5つの曲線と伝統的な技法、かき落とし仕上げで印影をつくっています。

壁面には⽇本の伝統⽂様を格⼦のパネルにあしらい、着物や陶磁器を⼤切なものとしてエントランス内外部に展⽰をしています。その⽂様は、着物や⼿ぬぐい、襖や建具などの柄として使⽤されてきました。伝統⽂様は室内でもアートパネルとして展開しています。古伊万⾥焼きの⼩⽫は、盃(さかずき)にも⾒えてくるようにディスプレイされています。

「東海道五⼗三次」の浮世絵には、宿や商店の軒下の腰掛けで旅人が休み、賑わっている様子が多く描かれています。その風景から着想して、引き戸を全開にすると軒下に室内と一体となったオープンスペースができるように考えました。季節の良い時期には縁側のように利用したり、イベントでも利用できるフレキシブルな空間です。

出典「東海道五十三次 元町別道」歌川広重

【酒蔵Barのカウンターでチェックイン】
⽡屋根の軒下にあるバーカウンターでチェックインできます。バーカウンター越しに倉に保管されているものが⾒えるようなフロントバックには、⽶俵や⽇本酒瓶、こも樽、そのほか陶磁器など宝と捉えてディスプレイしています。昔に使われていた古具の収納棚や箪笥、欄間を組み込んで什器を制作しています。上部には、広重の構図に似た橋を渡る⾵景を描いた欄間もあります。⽡屋根の組⽊の⼩⼝は、古美⾊の真鍮⾵の留⾦の意匠にしています。

【宿場町のイメージしたラウンジ】
街道沿いの宿駅を中⼼に発達した町を”宿場町”と呼びますが、川崎宿もそのひとつ。旧東海道川崎宿の通りには左右に⻑屋の建物が⽴ち並び、多くの旅⼈が⾏き交い賑わいを⾒せていました。その通りからこの宿へ宿場道(みち)が繋がるイメージで、既存の床⾯を解体。道は、墨のモルタル仕上げ。宿場のフロントへ導く動線道をイメージしています。

<酒樽の蓋を再利⽤したセンターテーブル>
吉川醸造の奥の方で眠っていた貯蔵タンクの⽊蓋を再利⽤して制作したテーブル天板です。

<ソファ前テーブル、古家具>
⽊蓋を再利⽤して制作したテーブル、囲炉裏の家具をリメイクしたものや、古具テーブルをリメイクしたものです。⾺の鞍(くら)をモチーフにしたデザインと、い草を編んだラッシ座⾯の鞍型スツール。年⽉を重ねるほどに味わい深さを増し、丈夫で耐久性に優れた⺠芸家具です。他にも⽇本の古家具や調度品をディスプレイしています。

【アート】
―柏原晋平さんによる作品―
・富⼠⾒川崎宿図 – FUJIMI KAWASAKIJUKU ZU
1833 年、歌川広重によって描かれた東海道五⼗三次の⼆番⽬の地として知られる「川崎宿」の構図を現代に置き換え、四⽅に掻き分けた国境(ボーダー)を雲や都市に、また、旅⼈を⿃に⾒⽴て、ボートや旅客機などが⾶ぶ様⼦を加え、「川崎宿」を再構築した作品です。

―蔵道具オブジェアート―
既存壁のコンクリート部分を現しのままとして、アートワークを設置しました。
・⾬降リテ六郷川渡リヌ
吉川醸造の酒造りで実際に使われていた蔵道具です。蒸⽶を冷やすための簾。麹をならすレーキ。タンクの液体量を量る検尺棒。よく⾒ると、昔の蔵⼈がメモ書きしたような跡もそのまま残されています。⻑年の酒造りを⽀え廃棄される予定でしたが、アートとして再⽣されました。それぞれが重なり合う様⼦は、⾬の雫が降り注ぐ六郷川(多摩川下流の別称)を渡し⾈が⾏き来するような情景を思わせます。

 

続いて、17室ある客室の中で特徴的な部屋を紹介します。

【倉の雰囲気を感じる客室】
東海道の宿・川崎宿+“酒蔵に泊まる”をテーマに、江⼾時代、川崎宿ならではの、アートや壁⾯アクセントを施しました。アートは、江⼾時代に栄えた町⼈⽂化により華やかになった着物⽣地を額におさめたり、同じく江⼾時代に焼かれた古伊万⾥を額におさめました。

 

『Kura Suite』
着物⽣地のアート、古伊万⾥のアート、現代アーティスト柏原晋平氏によるオリジナルアートとアートに囲まれながら、ワンモックチェアに揺られ過ごす⾮⽇常な空間となっています。特徴的なリビングエリアを備え、ベッドルームにはキングサイズのベッドを配した最も広い部屋です。

 

『Komodaru King』
江⼾時代に広がった簾(すだれ)、蚊帳を現代に変換し、時代を遡った時を過ごせる空間を⽤意しました。東海道の旅の疲れを癒す贅沢な部屋となっています。ベッドルームとリビングを隔てる几帳が、どことなく古風で優雅な雰囲気をまとう、上質な和の趣を感じられます。

『Komodaru』
洗練さと遊び心を宿したような和モダンのお部屋です。階段状になった奥⾏きのある部屋でふすまの奥に見え隠れする壁面ライトアップが柔らかい光を放ち、かつて六郷川で⾒られたホタルをイメージしています。

 

そして、朝食には「おむすび」を。
諸説ありますが、江⼾時代に将軍徳川吉宗が川崎宿に宿泊した際、三⾓形に握ったおむすびを丸い盆に三つ並べて徳川家の「葵(あおい)の御紋」に⾒⽴てたことから、「御紋むすび」と呼ばれ、三⾓おむすびの発祥の地と言われています。川崎宿ではお米に栗、大豆、小豆、アワなどを入れ、お茶で炊いた炊き込みご飯、奈良茶飯が多くの人々に愛されてきました。お米屋から始まったシマダグループがプロデュースする奈良茶飯のおむすびを提供します。

 

【SAKE シリーズ姉妹ホテル】
SAKE Kura Hotel 川崎宿は2023年11月30日にオープンしたSAKE Bar Hotel 浅草の姉妹ホテルです。

SAKE Bar Hotel 浅草公式サイト「枡での乾杯から始まる宿泊体験」 訪日外国人向けホテル。

 

神奈川県伊勢原市にある酒蔵「吉川醸造」が直営する2つ目のホテルになっています。
吉川醸造公式サイト https://kikkawa-jozo.com/

Barカウンターでは日本酒「雨降///あふり」はもちろん、「雨降ハイボール」もおススメです。

 

 

また長くなりましたが最後に、
ホテル近くの西側エリアには、「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」が発表されており、2028年10月に15,000人規模収容のアリーナが開業する予定です。

 

これからも発展し続ける川崎とともに「いい時間(とき)」を育んでいきます。

かつての宿場町、そして現代のエッセンスを反映させた空間で楽しむ吉川醸造の雨降を思う存分、お楽しみ頂けます。ぜひ、SAKE Kura Hotel 川崎宿にお越しください。

 

シマダグループは東京、神奈川、沖縄石垣島に9施設のホテルを運営しており、SAKE Kura Hotel 川崎宿はグループで10施設目のホテルです。

 

公式サイトhttps://sake-kurahotel.com/jp/

公式Instagram  https://www.instagram.com/sake_kura_hotel/

 

ミッキー