謹んで新春のお慶びを申し上げます。
2021年が皆様にとりまして幸せな一年になりますよう心よりお祈り申し上げます。
本年は丑年。高村光太郎の詩「牛」を目にする機会が多くございます。
牛はのろのろと歩く
牛は野でも山でも道でも川でも
自分の行きたいところへは
まっすぐに行く
と始まります。
のろのろであれ行きたいところへまっすぐに進めない2021年が始まりました。お正月は初詣を自粛し、ジョギングがてら富士山を望もうと近くの多摩川へ足を運びました。神社での参拝の代わりに多摩川から見える富士山に初詣。富士山や朝日が見えるとなぜか拝んでしまいます。
富士山を見ると思い出すことがあります。
7年前に会社のメンバーと行った富士登山。寒さ、高山病による睡魔と闘いながら社員同士励ましあい、山頂で見た御来光の美しさ。
密を気にせず、皆で楽しく集まれる日が早く戻ることを願うばかりです。
富士山と言えばもう一つ。
昨年オープンした「葉山うみのホテル」からは、本当に奇麗な富士山を相模湾越しに望むことが出来ます。海と富士山。なかなかこのようなロケーションのホテルはありません。現場ホテルスタッフの吉田に、ホテルから見えるお正月の富士山を撮影してもらいました。(富士山と相模湾と江の島)
お正月も休みなく、ホテルの魅力をお客様に伝えてくれている現場スタッフにはいつも感謝の気持ちでいっぱいです。
富士山と言えば最後に。
昨年10月シマダグループの傘下に入った神奈川県伊勢原市の酒蔵「吉川醸造」。大正元年に創業し、現在伊勢原市では唯一の酒蔵になります。
なぜ、酒蔵?と思われる方も多いかと存じます。シマダグループの起源は島田精米店(現在のシマダライス)というお米屋です。グループで運営するコムフォー(現在、都内にて9店舗営業)も、お米の麺を提供する飲食店です。今回お米繋がりでご縁を頂き、日本酒醸造を始める事になりました。
吉川醸造の北西側には丹沢大山がそびえます。大山と富士山の御祭神は父娘の関係にあり、江戸時代には、富士山と大山の両詣り信仰があったそうです。大山に登らば富士山に登れ、富士山に登らば大山に登れ、と。(大山阿夫利神社HPより)
吉川醸造では、その大山の地層にて濾過されて澄み切った地下伏流水を、3本の井戸から汲み上げて酒を醸しています。この吉川醸造の代表取締役社長に就任したのが、SAPで設計士として活躍をしてくれていた合頭義理(ごうとう のりみち)。建物づくりからお酒づくりへ。
SAPで造り上げた葉山うみのホテルとSAPから新社長が就任した吉川醸造が、新年からコラボしたのが下の写真です。(葉山うみのホテル吉田撮影)
日本酒好きの方は是非、SAP共々吉川醸造も応援していただければ大変有難いです。
吉川醸造ホームページ https://kikkawa-jozo.com/
HPといえば、私たちSAPのHPもリニューアルを行い今月末より運用開始予定です。販売物件情報に重点を置いていた現在のHPから、その重点は残しながら、「いい時間(とき)の素をつくる」会社でありたい、という想いを表現したHPになっています。私たちがどういう想いで、どういう考えで、いい時間の素(住宅やホテル、介護、レストラン、保育園)を造っているか、読み取って頂けたら大変嬉しいです。本年も新HPにて、たくさんの販売物件情報や新着ニュースを掲載していきます。是非ご覧下さい。
さて、冒頭の高村光太郎の詩「牛」に次の一節があります。
牛は力一ぱいに地面を頼って行く
自分を載せている自然の力を信じきって行く
ひと足、ひと足、牛は自分の道を味はって行く
2021年丑年。
取引先の皆様を頼り
会社メンバーの力を信じ
ひと足、ひと足、のろのろでも歩いてよかったと思える一年にしたい。
本年も変わらぬご愛顧の程、宜しくお願い致します。
シマダアセットパートナーズ株式会社
代表取締役社長 佐藤 悌章