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新年ご挨拶

category: staff-diary
2024.01.09

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

旧年中は大変お世話になりました。

 

新年から目を疑う不幸な天災、事故が相次ぎ、のんびりとお正月を過ごしている自分の無力さに憤りを感じます。石川県金沢市は弊社でも事業を行うなじみ深い場所。日頃からお世話になっている取引先・入居者・飲食店の方々が浮かびます。被災された皆様に心からお見舞いを申し上げると共に、一日も早い平穏な日々への復興をお祈り申し上げます。

 

 

昨年、シマダグループにて「こめびと」という季刊誌を創刊いたしました。シマダグループのDNAであるお米や住まいにフォーカスし、その事業や取り組み、想いをお伝えする冊子です。

 

以前からお付き合いのある辻仁成さんに季刊誌名「こめびと」を名付けていただき、巻頭エッセイも寄稿いただきました。表紙の下にある「つまらないからこそ面白く生きる!」。辻さんの好きなあの偉人が浮かびます。

出典:『近世名士写真頒布会』国立国会図書館

 

「おもしろきこともなき世をおもしろく すみなすものは心なりけり」

高杉晋作の辞世の句とされています。この世を面白くさせるのも、面白みのないものにするのも、自分の心の持ちよう一つ。という意味でしょうか。出来ることなら自分の面白いこと・好きなことを見つけて仕事にしたいものです。

皆さんの面白いことは何ですか?時間を忘れて熱中できる好きなことはなんでしょう?

旅行・読書・スポーツ・音楽・観劇・映画・芸能・アニメ・ガンプラ…etc. 現代社会には多様な趣味がありますよね。かくいう私も好きなこと、熱中できることは何かな?とお正月から考えてみました。

 

まず頭に浮かぶのは

 

  • 美術館

著名な建築家が設計していることが多く、若い頃は建物を勉強しに行く場所でした。息子が美術系の大学に進学したこと、原田マハさんの小説に感銘を受けたことから、今では月2回は絵画と向き合います。心を落ち着ける大切な居場所です。今年の初来館は上野公園にある国立西洋美術館。皆さんご存知ル・コルビュジェが設計した日本で唯一の建物です。昨年、前庭を開館当時の姿に近づける工事が実施され、建物の優雅さが増したように感じます。また上野公園と言えば、西郷隆盛さん。高杉晋作さんの政敵ですね。薩長同盟を成し得ているから盟友かな。余談ですが、西郷さんを紹介するときによく出てくるこの肖像は写真ではなく、絵画との事です。

出典:『近世名士写真其1』国立国会図書館蔵

 

写真みたいですね。描いた画家は日本円紙幣を作成するためにイタリアから招聘されたエドアルド・キヨソネ。西郷さんの死後来日しているので本人との面識はなく、弟西郷従道の顔上半分と、従兄弟大山巌の下半分をモデルに描いたとの事。紙幣をデザイン、製造するために来日した画家が、肖像画を手掛けるなんてとても面白い。

脱線しました。2023年はフランス研修もありルーブルやオルセー、ポンピドゥーセンターなどたくさんの美術館を訪れました。そんな中でも是非ご紹介したい美術館が国内にあります。倉敷市にある大原美術館。数年前に小説「楽園のカンヴァス」(原田マハ著)を読んで、いつか訪れたいと願っていた場所。昨年、その願いがようやく叶いました。

昭和初期にエルグレコやピカソ、モネ、ゴーギャン、アンリルソーなどの絵画をよくこれほど集めたなと感服します。建物はギリシャ神殿のような洋風建物。旧い街並みとの違和感はないかな?と思っていましたが、倉敷川沿いの道路からくぐる背の低い門扉も、岩を積み上げた塀も、そこに絡みつく蔦や緑も、奥に見える洋風建物も、とても上品で入る前から見入ってしまいます。門扉をくぐり、美術館入口の扉を手で押して最初に目に飛び込んでくる「和服を着たベルギーの少女」。日本画家であり、本美術館の絵画収集を手掛けた児島虎次郎の作品です。朱色の壁面と絵画との調和に心を奪われます。建物も絵画もお勧めの美術館です。機会があれば是非訪れてみて下さい。

 

  • お酒

仕事終わりの一杯はやめられません。特に仲間たちと乾杯するとりあえずのビールは格別です。弊社グループの吉川醸造では、乾杯に適したスパークリング酒を開発中です。日本人たるもの出来れば日本酒で乾杯したい。日本酒を酌み交わしながら、仲間たちと他愛もない話を楽しみたい。

2023年末、日本酒を飲みながら語り合うホテル「SAKE Bar Hotel 浅草」がオープンしました。吉川醸造で製造している日本酒「雨降」を好きなだけ楽しめるホテルです。日本酒のホテルなので、どのような飲み方が、味わい・風味を更に引き出せるかを考えます。最近流行りのハイボールを雨降で作れないか?熱燗で美味しいのはどれ?お肉に合うのは?浅草ホテルのカウンターで、あーだこーだ言いながら試飲会です。皆様にもお試しいただきたいので、少し変わった雨降の飲み方をご紹介いたします。

 

〇「雨降ハイボール」には、桃色純米かすみさけ(低アルコール分と甘み、色合いが炭酸に調和します。)

〇「雨降熱燗」これも、桃色純米かすみさけ(米の風味が立ち過ぎない低精白の日本酒が良いようです。)

〇「肉料理」には、水酛仕込・愛山(濃厚さと甘酸っぱさがお肉料理と相性抜群です。)

 

女性に人気の少し甘めで低アルコール分の「桃色純米かすみさけ」が万能で、日本酒カクテルにも、熱をいれても、風味を損なわず美味しくいただけます。仏Kura Masterでプラチナ賞を受賞した純米大吟醸雨降「成」でも試してみましたが、手を加えることには不向きで、風味・味わいを最大限楽しめるのはやはり冷酒で。

 

  • スキューバダイビング

最近は年1回石垣島に潜りに行く程度ですが、海の中での浮遊感・一面の瑠璃色・海洋生物との出会いは、毎年楽しみにしている恒例行事です。

大学時代にライセンスを取得し海の神秘を知り、卒業後滞在したオーストラリアでグレートバリアリーフを楽しんだ経験が、石垣島でのホテル事業に繋がるとは思いませんでした。今ではシマダグループにライセンス保持者が50人以上います。ホテルククルをオープンして15年。今年、石垣島にて3棟目のホテルが開業します。シマダグループにとってこの島は大切な居場所の1つになりました

 

こうして考えてみますと幸運なことに、自身の好きなことが事業に結びついている様です。弊社グループでは、DNAに刻まれた好きなこと(「お米」と「住まい」)を様々な形に変態させて事業化しています。

「お米」は、米・米麺・日本酒に。「住まい」は戸建・共同住宅・ホテル・介護・幼稚園に。好きなことを事業化しているので長続きします。利益が大きそうだから、流行っていて売れそうだから、カッコいいから、という理由で事業化はしません。うまくいかないとトライは程々に「もうやめよう」となってしまうから。それが好きなことだと、こうしたら上手くいくかな?この方法はダメか。こっちを試してみようと、トライ&エラーの繰り返し。失敗の中から、たまにトライ&サクセスになると、「ほらみろっ!」と無性に嬉しくなります。

2024年もトライ&エラーたまにサクセス!の1年にしたいと思います。

 

2024年 予定

☆なんと軽井沢で新事業スタート!?ホテル&フレンチ(1月)

☆日本酒ホテル第2弾「SAKE KURA Hotel 川崎宿」オープン(2月)

☆介護施設2棟竣工へ!1棟は新築RC(3月)、1棟は法人寮をリノベーション(9月)

☆JUST FIT(不動産小口商品)電子募集開始。申込から契約、運営まで全てをインターネットで(4月)

☆今年の社員研修は「VIVANT」で話題になったあの国!?(7月)

☆石垣島3棟目のホテル運営開始!全120室オールスウィート(8月)

☆還暦記念(誰の?)!シマダマラソン部にて常夏の国でフルマラソン!(12月)

 

今年も面白きことがたくさんありそうです。このニュースで随時お伝えしていきます。ご高覧いただければ幸いです。

本年も変わらぬご愛顧の程、宜しくお願いいたします。

 

令和6年1月

シマダアセットパートナーズ㈱

代表取締役 佐藤 悌章