こんにちは!
今日はマツバラハウス(旧称:グランアセット松原)が完成しましたので、そのご報告です。★
前回上棟時のブログ https://shimada-sap.co.jp/news/diary/3597/ では昨年の台風19号の爪痕について触れましたが、今回は世界規模で新型コロナウィルス惨禍の真っただ中です。
日本では東京オリンピックも延期となるどころか、緊急事態宣言も出されようかという状況ですが、人類の叡智は必ずこの危機を乗り越えられるものと信じます。
個人的に今から気になっているのはこの新コロ問題の「終わり方/終わらせ方」です。東日本大震災のときに感じたのですが、余震が続いているような「真っただ中」であれば、一種の緊張状態にあるためそれほどでもないのですが、その状態が長く続いてピークも過ぎたのでは?と皆が感じ始めた頃になって、じわじわと社会や自分が弛緩・疲弊していくような感覚に陥った記憶があります。厄災を多く経験している日本だからこそ、気は早くとも将来まで見据えて「アフターコロナ」を考えて行けるといいなと思っています。
さて。前回ブログでは実施設計/監理の石川淳さんをご紹介しましたので、今回は施工を担当していただいた前川建設の前川政一さんについてご紹介いたします。
株式会社前川建設 代表取締役社長 | 前川 政一
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会社HP http://maekawa-co.jp/index.html
ひとこと
市況的によい鉄骨の入手が極端に難しい時期もありましたが、全ての施工業者・職人がそれぞれに創意工夫しながらチーム一丸となってマツバラハウスの施工に当たりました。事業者・設計者だけでなく敷地周辺住民の皆様のご協力にも恵まれ、質の高い建物を工期通りにお引渡しできましたことを大変喜んでおります。
前川さんが仰るように、一時的に鉄骨や高力ボルトが市場から消えるなどトピックには事欠かない物件となりましたが、今回はその中から、社内外よりお問い合わせの多い外壁仕上材(アスファルトシングル)について簡単にご紹介します。
アスファルトシングルは100年以上前に北米で開発され、カナダやアメリカでは非常に一般的に普及している「屋根材」です。防水性の高いアスファルトをグラスファイバーの基材に含浸・コーティングし、天然石粒で表面を着色して作られており、洗練されながらもクラシカルな意匠性と優れた機能性があります。
今回、屋根と壁面をいずれもこの素材で仕上げることにより、現代的な感覚と伝統的な感覚とを両立させるのが意匠的な狙いです。シングル自体に程よい「ムラ」「ラフさ」があるので、長年経っても汚れはほとんど目立たず、むしろ時間の経過とともに風合い・味わいが出て来ますが、これは石材やクラシカルなタイルを外装材として使用するのと同様の発想です。
機能面では、もともと屋根材ですので、防水性に大変優れていることは言うまでもありません。金属系外装材で見られるようなサビや塗壁系外装材で見られるようなひび割れ(クラック)といったトラブルがありません(高い柔軟性)。
防音性が高く雨音が気にならないのも良さの一つです。表面の天然石粒が緩衝材となり防音性が高まるので、金属屋根のようにパラパラという雨音が気になるといった不安が少ないのです。
また、強度に比して軽量なので、建物の耐震性の面でも有利であることも見逃せないポイントです。
外壁としてはそれほどポピュラーな素材ではないのですが、デザイン性の高さから外壁にも採用される事例が増えて来ています。今回は外装工事を技術力で定評のある國松工業さんにお願いできましたので、安心感がありました。
1枚1枚はこんな感じ。重ねながら張って行きます。標準よりも固定箇所数を増やし、信頼性をさらに高めました。
陰影のある外観となりました。太陽の当たり方によって表情を変えます。
室内の様子です。
部屋の中にはおなじみワンルーム+と、諸機能をコンパクトにまとめたシマダならではのレイアウトです。クロスやフローリングの組み合わせを部屋毎に変えており、同パターンの部屋は1室もありません。★
入居募集開始後2週間弱で全室(25室)お申し込みをいただきました。
ここマツバラハウスを新生活の場としてお選びいただきありがとうございます。皆様の日常が(新型コロナに負けず)よりよいものとなりますよう、祈念しております。
(★印写真撮影:上田宏氏)
g.o.A.T.