東京も梅雨入りし、不安定な天候が続く今日この頃。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
本日は、シマダグループ研修旅行in PARISに6/13~6/18の4泊6日という強行スケジュールで
行ってまいりました。この旅行の幹事に任命されました私、ひでっちょがお伝えさせていただきます。
今回の研修旅行は、『パリの歴史や伝統、芸術に触れ、各々の業務に活かせる研修!』をテーマに 部門毎、
4つの研修を用意しました。それではダイジェストでお伝えします。
①不動産研修
現地不動産会社の方々に、パリの不動産にまつわる歴史や制度、物件相場や登記、税金、取引慣習などを質疑応答形式
で 研修していただきました。
座学で1時間半と短い研修でしたが、中身は濃く、フランスの歴史と背景を理解し、現在のパリ不動産市況を
学ぶ機会となりました。驚いた事にパリ市内で現在開発建築中の現場はわずか3か所で、これらが完成すると
市内に空地が全く無くなってしまうそうです。
また、市内の建物のほとんどは、日本では考えられないくらいの築古の建物ばかりで、最古のものだと13世紀
の歴史的建造物。フランスでは名義と価格、借入金等を登記する為、12世紀初頭から現在までの地価の変動が
わかり、パリ市内の物件は『古くなっても物件価格の下落が少ない』という事も学びました。
午後からはパリ市内の販売中物件を内覧させていただきました。
↑視察現場の様子。
約90㎡のメゾネットタイプの1室。1930年代のブルジョワ時代の建物で天井も高く、とても頑強な造り
でした。日本円でおよそ1億3,000万円ですが、パリの一等地ではこのくらいの取引相場のようです。
不動産研修に参加し感じたことは、まずパリの不動産取引をほぼ実需として捉えており、投資取引に閉鎖的という
印象を持ちました。現地銀行融資が組めない点、割高感、低利回りなど様々な要素がありますが、その長い歴史と
閉鎖感は逆に魅力的とも捉えられ、将来、シマダグループの新境地としてパリ支局!
なんて面白いのではないかなと思いました。
②建築研修
エストニア国立美術館建築や、デザインの祭典「ミラノサローネ」に出展等、日本が誇る世界的建築家の田根剛氏を
講師に招き、 その功績やデザインへの思いをお話しいただきました。
弊社にもたくさんの1級建築士がおりますが、世界の最前線で活躍する建築家の話に、瞳を輝かせている
皆の研修姿が印象的でした。その後アトリエまで見学させていただき、田根様、ありがとうございました!
午後からは、昨年のよしお君のブログでも紹介されました、近代建築の三大巨匠、ル・コルビュジエの世界遺産
『サヴォア邸』を 視察してきました。
2016.9.23 よしお君ブログ → https://shimada-sap.co.jp/news/diary/1339/
シマダアセットパートナーズの合言葉は『永く永く愛され続ける建物、目指せ重要文化財!』です。
私達が建築した建物がいつかは世界遺産に!と意識しつつ、五感と全身でコルビュジエ建築を感じてきました。
③介護研修
介護研修ではパリ郊外にある2か所の要介護高齢者施設を見学してきました。
フランスにある施設の中でも富裕層の方が利用する高級施設の視察でしたが、いずれの施設も日本からの
視察は初めてのことで、なんと市長さん(アルジャントィユ市)まで歓迎に来ていただき、
おもてなしを受けてしまいました。
とても暖かい歓迎を受けながらフランスのホスピタリティについて学ぶ機会となりました。
(↓↓↓ 中心右手のグレーのスーツの方が市長 ↓↓↓)
④レストラン・サービス研修
最後にフランス式プロトコールとエチケット、テーブルマナーを学ぶ為、弊社精鋭のサービススタッフが
研修に行ってまいりました。 もちろんきっちりとした正装です!
研修した施設はサービスについて学ぶ専門学校ですが、まるでお城のような佇まいと豪華さに驚きです。
フランスの最高級ホテルの商号『パラス』での立ち振る舞いをイメージしたフランス式のサービスを
じっくり学びました。
プロトコール(国際儀礼)とフランス式エチケットマナーに日本のおもてなしの心を融合させ、
我々にとっての最高のサービスとは何かを模索する、 刺激的な研修となりました。
各グループにて研修終了後、「モンマルトルの丘」サクレ・クール寺院前に全員集合し、記念撮影!
その晩はみんなで集まり、新たな発見や受けた刺激、感想を、お酒を酌み交わしながら共有しました。
4日間のスケジュールの中のほんの1日をダイジェストでお伝えしましたが、今回の幹事は人数然り、
そのスケジュールやツアー内容、 研修内容の密度に妥協せず臨み、その準備はとても大変でしたが、
現地で感じる歴史、文化、芸術、そしてパリのエスプリに触れ、
「センスやデザイン、サービスに少しでも変化を起こし、活かしていく!」
と感じる貴重な経験となりました。
今回研修をしていただきましたフランス現地の皆様!本当にありがとうございました!
長文になりましたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
ひでっちょ