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リアル職業調べに参加しました

category: staff-diary
2017.03.10

世田谷区の小学校で行われた『リアル職業調べ』という授業に講師として参加しました。

さまざまな職業の講師が集まり、それぞれの仕事についてお話しする授業です。

小学6年生が対象ということでしたが、中学校に進学する前にこのような授業があり将来について考える機会があるということは素晴らしいですね!

 

寿司職人、銀行員、社長、イラストレーター、保育士、教師、美容師などさまざまな職業の講師が集まり、私は『建築士』として参加しました。

 

お話しするにあたり、自分の小学校6年生の頃を振り返ってみましたが、その頃は将来の夢も決まっておらず、働くということ自体想像ができなかったのではないかと思います。

少しでも働く楽しさを伝えられたらという気持ちで挑みました。

 

当日は10人程度の児童と講師1人でグループワークをしました。

 

写真ぼかしあり

 

まずはじめに仕事で普段使っている道具の紹介をしながら仕事の内容をお話ししました。

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模型は一番イメージがわきやすいようで、どうやって作るの?人がいてわかりやすい!などの声が聞こえてきました。

 

それから

『この職業を選んだきっかけ』

『この仕事の楽しいところ、大変なところ』

についてお話ししました。

 

私自身、声に出して言うことで自分の思いを再確認することが多かったですが、一番楽しいところは

建築士というひとつの職業でも住宅、店舗、また新築やリノベーションなどいろいろなことができる

いろいろなことに詳しくなれる

いろいろな人と出会える

ことだと思います。

また、自分が設計した建物があちこちにあり、たくさんの人に使って喜んでもらったり、家族や友達に見せることができることが嬉しいことです。

その一方で、さまざまな知識が必要だったり、ひとつの建物を作る上で指揮者のような役割をし、たくさんの人に協力してもらって思い通りのものを作ることが大変なことだと思います。

 

 

 

グループワークの最後は質問コーナーでした。

 

『自分が設計した建物が建ったときどんな気持ちになるのか?』

『どのように試行錯誤しているのか』

 

楽しいだけが仕事ではないし失敗や苦労があるからこそより良いものを作り続けられるのだという、具体的なエピソードをお話ししたところ

 

『失敗したらどうするんですか??』

という質問がありました。

 

もちろん失敗がない方がいいのですが、どんな仕事でも少なからず必ずあるものではないでしょうか…

ただ、私も仕事を始めたばかりの頃や今でも時々失敗が怖いと感じることもあるので、小学生にとって失敗したらどうするのかという疑問があることも納得できます。

ここでは、

小さな失敗は次に生かすけれど、まずは大きな失敗にならないようこまめにチェックしたりコミュニケーションをとるようにしています

というふうに答えました。

 

ここで少し余談ですが…

先日担当している工事中の物件に行くと、見覚えのない棚ができていました。

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中を開けると…

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現場では10時や15時など決まった時間に休憩を取ることが多いのですが

ただ休んでいるわけではなく、この時間に休憩しながら話をすることで設計者と施工者の考えの食い違いなどを減らすことができます。

 

 

例えば少し施工上の不具合が出てきてもそれをただの失敗にせず、みんなのアイデアを出し合って更にいいものにすればそれは失敗ではなくなります。

このように日々コミュニケーションを密にとることで、大きな失敗を防ぐことができていると思います。

 

この日は寒い日でしたが、大工さんが入れてくれたコーヒーのおかげで充実した打ち合わせをすることができました。

 

 

…話がそれましたが、『リアル職業調べ』に戻ります。

グループワークのあとは全体で集まり、それぞれの講師から大切にしている言葉を紹介しました。

夢中、喜び、平常心、信頼などそれぞれの言葉がある中、私は『自分らしさ』という言葉を出しました。

建築士という仕事は長く残るものを作るので、まずは自分が自信をもって好きと言えること、

他の誰が作っても同じものになるものではなく、自分が作ったからこうなったというものを残していきたいと思っています。

 

 

授業の最後には代表児童からの感想がありました。

『まだ将来の夢は決まっていないけれど少しだけ将来のビジョンが見えました。』

『これから自分らしさを大切にして夢を決めていきたい』

 

『自分らしさ』という言葉が入っていて、私がお話ししたことが少しでも役に立てたかなと感じました。

 

小学6年生というまだまだいろいろなことに挑戦できて可能性のある時期が羨ましく感じました。

その一方で、自分もまだまだ足りない部分もあるけれどやりたいこともたくさんある!

と、この機会を通して仕事に対するモチベーションを高めることができました。

 

好きな仕事ができていることに感謝しながらこれからも頑張っていきたいと思います!