みなさんこんにちは。
建築事業部の竹山田です。
先日、はじめて旅行で名古屋と伊勢に行ってきました!
豊田市美術館、ジブリパーク、伊勢神宮、童子苑、、、
時代や用途は異なれど、それぞれにこだわり光る建築たちに魅了され続けました。
特に印象に残ったのは、素材の使い方。
その場所や用途、人の振る舞いに応じて、様々な使い方があるんだよなぁと改めて考えさせられました。
はい、そんな私の素材の使い方に注力した担当物件【グランヴィレッジ千歳烏山】をご紹介します!
京王線 千歳烏山駅から徒歩2分!
うどん屋さんや中華料理店やうなぎ屋さんが並ぶ通りに面しています。
コンセプトは、「京町家の構成をもつテナントビル」です。
間口8m、奥行25mの細長い敷地形状からコンセプトを導いています。
うなぎの寝床のような敷地…といえば、京町屋かなと!←
弊社のグランアセットシリーズとしては珍しく、
テナントに入居いただく物件のため、人を迎え入れる外観を意識して計画に臨みました。
具体的には、「平入屋根」のファサードをはじめ、「奥庭」、「通り庭」など、京町屋の要素を取り入れながら設計しました。
テナントビルが建ち並ぶ通り沿いで、特徴的な外観がつくれたかなと思っております!
▲道路から見た正面外観
1階は京町屋を意識し、ナチュラルに仕上げ、2階は白色基調の凛とした佇まいに仕上げています。
建物テイストを限定せず、異なる仕上げを同居させることで、テナント誘致に貢献できないかと考えました。
▲1階奥の店舗や上階の住戸へ至る共用廊下
来訪者の視線を奥へ誘う向きに木製ルーバーを設え、足元を照らす照明でやわらかな印象を演出しています。
▲共用廊下の先にある奥庭
日中は住戸や各テナントに自然光を導く光庭として機能します。1階テナントのテラス席としても使用できそうです。
▲コンクリート打放しの外壁
コンクリートの仕上面は、OSB合板を型枠に使用し、合板の表情をコンクリート面に転写しました。
無機質で冷たい印象ではない、やさしい印象のコンクリート打放しに仕上げています。
▲3Aの内観
1LDKとなっており、扉を開け放つと、広々としたワンルームとして使用できます。
▲簀戸(すど)仕様とした3Aの内部建具
建具職人さんの丁寧な仕事による、こだわりの建具です!
簀戸とは、すだれをはめこんだ建具です。
京町屋では、夏になると障子をこの簀戸に入れ替えることで、
室内の風通しをよくし、夏の強い日射しを和らげ、目でも涼しさを感じられます。
▲2Cの住戸
扉の深い青色が印象的なシンプルな内装としました。
▲2Cの住戸の壁と天井の拡大写真
単に白いクロスを貼っただけでは?とあなどるなかれ!
(誰もあなどってない)
壁の柱型と天井の梁型が交わる位置を揃えることで、すっきりと見えるよう工夫しています。
各壁で下地の寸法が異なる面倒くさい要望を、淡々と美しく作業していただいた大工さんに感謝です。
奥庭まではどなたでも入れますので、ご興味があればぜひお立ち寄りくださいませ!
これからも愛される建築をつくれるよう、精進していきます。
竹山田 息