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『ひとてま』が生まれるまで

category: staff-diary
2020.05.27

こんにちは!
これまでもSAPの物件へのこだわりをご紹介してきましたが、本日はその中の『ひとてま』をご紹介したいと思います。

私たちは長く愛される建物を目指していますが、まずは作る側が愛情を持って作ることが大切だと思っています。

私たちの仕事では、大きい視点では街の中でどのような存在になるかということを考えた上で間取りや外観のデザインし、小さい視点では取手や手摺など細部まで気を配り考えています。

建物の細部まで考え尽くすことが愛情をもって作ることなのではないかと思います。

SAPではこのようにひと手間かけて工夫することを『ひとてま』と呼んでいます。

事例自体はこれまでのブログでもご紹介してきましたが、本日は その『ひとてま』のアイデアを出すとき自分なりにポイントとしていることをご紹介していきたいと思います。

 

①デザインと機能の両立

デザイン性が良くても使い勝手が悪いもの、使い勝手が良くてもデザインがイマイチ…というものはたくさんあります。

そのふたつを両立したものを考え続けています。既製品のものに手を加えたり、オリジナルで製作しています。

 

<事例1>

こちらは建具ですが、外観に桜模様を使った物件だったため内部にもそのデザインを取り入れています。

くりぬいた模様の部分が取っ手替わりになるようデザインしています。

tategu1 tategu2

 

<事例2>

ロフトへ上がるための梯子です。

コンパクトにかつインテリアの一部になるように考えました。

hashigo1

 

②複数の機能を持たせる

個人的な話ですが…私は『2way』や『リバーシブル』など1つものが複数の役割を持つようなものが好きです!

ものをあまり持ちたくないので、ひとつのもので何通りにも使えるものは理想的です。

コンパクトなお部屋でも快適に過ごせる空間を目指しているSAPの物件にもこの考えは当てはまるのではないかと思い、ひとつのものに複数の機能を持たせることを心掛けています。

 

<事例1> 書斎+収納

これまで何度もご紹介してきた1ROOM+ですが、こちらはベッドの下の部分を書斎のように籠れるスペースにしました。

扉を閉めれば集中力もアップ!

今のようなリモートワークが推奨される環境では重宝しそうな空間ですね。

bed1

扉を動かすと反対側は収納になっています。

bed2

ベッドの横の階段も書斎側から使える収納になっています!

bed3

 

<事例2> 階段+収納

こちらはロフトに上がる階段+収納になっています。

使わない時は収納自体を収納できるのでコンパクトなお部屋で存在感を隠しつつ活躍しています!

hashigo3 hashigo2

 

<事例3>パーテーション+シューズボックス

ワンルームで直接居室に入るタイプの間取りでは、ドアを開けた時の目線が問題になってきます。

そしてコンパクトなスペースで悩むのが靴の収納。

そのふたつの機能を持たせました。

panel1 panel2

<事例4>扉+ミラー+有孔ボード

有孔ボードの壁に連続させて扉をつくりました。

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そして扉を開けるとミラーになっています!たくさんの機能を盛り込んでみました!

tobira1

 

他にもたくさんの事例がありますが、どれも完成はなく、常に進化しています!

考え続けることが建物へ愛情を持つことにつながり、結果的に長く愛される建物になるよう日々考え続けたいと思います!

 

ゆみ