梅ヶ丘に2棟の共同住宅が竣工しました。
木造3階建て共同住宅+長屋13戸×2棟

敷地は住宅街の路地の突き当りにあります。
法的条件より敷地を分割し、木造3階建の共同住宅を2棟に分けて建てています。それぞれの敷地内通路を一体にし、共有しあうことでパティオ（中庭）を創出しています。約20㎡の住戸が各棟13戸、緑豊かなパティオを囲むように配置ました。道路に面したパティオは近隣住民にとっても豊かなスペースになります。

ポイント①
２棟の敷地内通路を一体化しパティオを形成。住戸はパティオに向け配置し周辺住民へのストレスを回避。
ポイント②
法的条件を整理、パティオ＋階段＋バルコニー等より木造準耐火建築物とし、事業的、環境的インパクトを低減
ポイント③
パティオを介して豊かな自然環境を享受できる多様な住戸プランを設けています

住戸にはパティオからアクセスします。上階にはスリット状に抜けた階段を上っていく。階段は光や風、その先に見える隣地の緑、空などの自然環境をパティオに届けてくれます。階段は２つの住戸に挟まれる階段室型。これより各住戸は２方向以上の開口が確保できます。

法的に必要になった住戸のバルコニーは日射や向きあう棟からの視線も制御してくれます。また建物を雁行させることで最下階の住戸は側面の窓で採光面積を確保しています。結果的にこれも住戸室内からの視野を広げ、見合いを低減させています。バルコニーや雁行させた建物は外観に陰影を与え、堅牢で彫りの深い豊かな街並みのような表情を創りだしています。

外壁の色は日干し煉瓦のような地面の土を連想させます。

屋外階段、バルコニーの壁天井まで連続していて、豊かな屋外空間がひだ状に建物に入り込む様子が室内外から視覚的に感じられます。

また、今月発売のLIVES8月号に『パティオ梅ヶ丘』が掲載されました。
アメリカ西海岸の空気感が漂う集合住宅として記事に書かれています。
https://www.livesjapan.com/

by　ミッキー