皆さま、こんにちは。
今年もあっという間に、年の締めくくりの時期になりました。
2025年も、政治や経済、社会の話題に振り回されながら、気づけば走り抜けるように過ぎていった一年だったように感じます。昭和100年という節目の年に、トランプ大統領の就任や日本初の女性内閣総理大臣の誕生、クマの被害など、本当にいろいろなことがありましたね。
オールドメディアに対する不信感を感じる場面もありましたが、そんなときこそデジタルデトックス。
スマホを置いて、自然の中で深呼吸をすると、物事の本質を見られる気がします。

今年は、12年ぶりに社内イベントとして「富士登山」を行いました。
私も社内の仲間に交じって、息子二人(中学2年生と小学5年生)を連れて参加しました。

私は3度目の富士登山でしたが、息子たちは今回が初めて。どちらかが体調を崩せば三人で途中下山です。
天気は大丈夫か、体力はもつのか、高山病は…と、親としてはいろいろ心配しましたが、「きっといい経験になるはず」と思い切って一緒に登ることにしました。
実際には、そんな親の心配をよそに、子どもたちはどんどん登っていきます。
いつか大人になったとき、「あのとき富士山に登ったな」と思い出してくれたら、それだけでうれしいですね。

富士山を登っていると、少しずつ景色が変わっていきます。
振り返ると、さっきまで見えなかった風景が広がっている。

仕事も同じで、続けていると、ある日ふっと視界が開ける瞬間があるように感じます。
今年、「うみの不動産」という新しい仲間がSAPグループに加わりました。
葉山・逗子・鎌倉を重点エリアとし、「海のある暮らし」や「地域に根ざした価値」を大切にした取り組みが、少しずつ形になってきています。
その架け橋となる存在として、「うみの不動産」のこれからにもぜひご期待ください。

SAPの「なまたび」では大阪万博を訪れ、世界中の技術やアイデア、未来へのヒントに触れてきました。

「これから先、建築はどうなっていくんだろう?」と考える時間は、とても大切な時間だと思います。
自分たちの引き出しを増やしながら、これからも建築と向き合っていきたいです。
続けていると、簡単じゃないなと感じることもあります。
それでも、「ここまでやってきたな」という実感が、次の一歩を後押ししてくれます。積み重ねてきた時間が、いつの間にか自分たちの力になっているのだと思います。
「継続は力なり」 なかなかできないからこそ、好きな言葉のひとつです。(笑)
今年は、グッドデザイン賞を12年連続で受賞することができました。累計で31作品になります。連続12年というのは、日本の企業全体でも50番以内に入るそうです。

派手なことをしてきたというより、日々コツコツ積み重ねてきた結果だと感じています。
デザインとは、見た目の美しさだけでなく「ストーリー」そのもの。
建物や人、歴史や土地の声に耳をすませる姿勢を評価していただけたことを、とてもうれしく思います。
富士山を登っているとき、息子たちの顔を見ると、疲れながらも「ここまで来た」という達成感が伝わってきました。弱音を言いながらも、自分の足で前に進む姿に、親として頼もしく感じました。「いつか息子たちと一緒に日本一高い場所に立ちたい」と思っていた夢が、ひとつ叶った瞬間でもありました。

そんな姿と重なるように、来年入社予定の新入社員たちが、アルバイトとして会社に来てくれています。
会社の空気を感じながら、少しずつ仕事に慣れていく姿を見るのは、とても頼もしく、楽しみでもあります。

2026年も、きっと簡単な一年ではありません。
それでも、仲間と一緒に、変化を楽しみながらメタモルフォーゼしていきたいと思います。
今年一年、SAPを支えてくださったすべての皆さま、本当にありがとうございました。
2026年も引き続きご協力賜りますようお願い申し上げます。
どうぞ良い年末をお迎えください。
常務取締役 建築事業本部長 須藤 潤

