こんにちは。
建築事業部の竹山田です。
最近、暑くなってきましたね~
先日、一足先に夏を感じたく(?)、ネットで見つけた素敵ランチを目当てにSatologueを訪ねてきました。
Satologueとは…
無人駅の駅舎等をホテルのフロントやロビーとして活用し、沿線集落の空き家をホテルの客室に改修し、さらには地域住民とともにホテル運営を行うことで、「沿線」を「まるごと」楽しめる「ホテル」のようなサービスを作り出すことを目指したプロジェクト「沿線まるごとホテル」の中核となる施設
(https://marugotohotel-omeline.com/)
敷地内には自家農園やビオトープがあり、そこで採れた野菜をふんだんに使ったおいしい食事に心とおなかが満たされます。建物も魅力的でありまして、わたくし竹山田が敬愛する建築家、堀部安嗣(ほりべやすし)先生の設計です。
緑の中に浮いているような感覚で食事ができる掘り炬燵のカウンター席が居心地最高でした!
「素材さえ良ければ、濃い味付けは必要ないし、ソースも必要ない。ほんのちょっとした塩梅と焼き加減の妙があればそれで充分だ」という料理人の言葉に感化され、同じ姿勢で設計に臨まれたそうです。
かっこいい…。 来春にはレストランの隣にホテルが完成するらしく、とっても楽しみです♪
さて…ここからが本題です!
私の担当物件竣工報告。【新宿中井アパートメント】をご紹介します!
閑静な住宅地に囲まれた敷地(中井駅から徒歩6分!)に建つ全9戸の集合住宅です。
【外観】
コの字型平面の中央に位置する敷地内通路に自然光を導き、白い外壁に光を反射させ、各住戸に明るさをお届けしたい!(長い!)…という思いから、片流れ屋根を採用しました。
また、2階住戸への動線を確保するため建物を4分割したことで、白いボリュームが建ち並ぶ佇まいとなりました。
▲上の写真は冬季に撮影しましたが、南側から差し込んだ光が外壁に反射し、明るい敷地内通路となりました!
▲4分割してできた空隙は、2階住戸の専用アプローチやバルコニーとなっています。
▲こちらは夕景です。アプローチ灯が柔らかく発光し、行燈のように周囲を照らします。
はい、続いて室内をご紹介します。
【1階】
ベッドファニチャにより、就寝・書斎・収納スペースをコンパクトに集約し、狭小住戸の居住性を高めました。
今回はベッドファニチャ下部の床を掘り込み、天井高を確保することで使いやすい空間に仕上げています。
▲1階住戸
ベッドファニチャーの上部は就寝スペースとして、下部はワークスペース・収納・勉強スペース・茶室・ライブラリーなど…多様な使い方ができます!
▲ベッドファニチャ下部空間
高さ調整ができる造り付けのデスクや書棚も設えました!
【2階】
勾配屋根を生かした開放的な居住空間です。
2階の住戸で特に特徴的なのがこちら▼の203号室。
「専有バルコニーを介して2つの部屋を行き来しながら暮らす」お部屋です。
例えば、一方を住まいとし、もう片方は仕事部屋や趣味部屋・別荘として休日に使用するなど、住まい手の生活スタイ ルに合わせた、多様な暮らしが可能です。
2つの部屋をどう使うかは住まい手の想像力次第。 天気の良い日にはバルコニーに椅子を出し、優雅な時間を過ごせるかも!
「素材さえ良ければ、濃い味付けは必要ないし、ソースも必要ない。ほんのちょっとした塩梅と焼き加減の妙があればそれで充分だ」
シンプルな建物ではありますが、いい塩梅でひと手間加えることで、魅力的な居場所が作れたのではと思っています!
はい、自分で言うことではないですね。(だれかわたしを褒めてください)
現在、満室稼働中!
これからも愛される建築をつくれるよう、精進します。
竹山田 息