みなさまこんにちは。
すっかり冬らしい肌寒さを感じますね。
いきなりですが今回は、物件のご紹介の前に「スーパー楕円」についてお話させてください。
(※設計らしくデザインに関わるトピックをご紹介したいなと…リサーチしました!)
このような丸なんだか四角なんだか何とも言えない形状を「スーパー楕円」と言います。ご存じでしたか?
そもそもスーパー楕円とは、「 丸よりも丸みを感じるカタチ 」と言われています。
角の立った四角形と比較して丸く、ふっくらと膨らんだ印象がそう感じさせるのかもしれませんね。
昨今は、家具等のプロダクトデザインやスマホのアイコン等にも応用されているとか。
レストランデートの際に「この店のテーブル…スーパー楕円だね。(ドヤッ!)」と一言きめて、
ぜひ会話に花を咲かせてみてはいかがでしょうか?
ちなみに数式で表すと下図のとおりです。
理解できましたか?
大丈夫です。私もちんぷんかんぷんです。
aとbの上にxとyが乗っかりその上にnをすこ~しまぶしたその合計がまさかの「1」であると。
なんとも潔い数式。
おそらく世界は1つである真理を暗示しているのでしょう。
また興味深いのは、このスーパー楕円を最初に学術的にデザインに応用しようとした人であるピート・ハインさん。
デンマークの数学者であり、哲学者でもあり、詩人でもあるというから、いかに多彩な知性をお持ちであったかが伺えます。
(私も一度きりの人生、ピートハインさんの様にいろんな知識と能力を磨いていきたいなと…。)
てことで前置きが長くなりましたが工事しているガーデンテラス千歳烏山の外観パースがこちらです。
分かりやすい特徴としては、角部が丸くなっている事です。
いかにも施設らしい冷たい人工的な要素を出来るだけ排除し、
ホテルの様な上質さや、おもてなし感を作れないか検討したところ、
このような丸みのかかった形状に行きつきました。
角が立たない佇まいが5階建ての圧迫感を軽減してくれている気がします。
そしてエントランスはこのようなイメージ(仮)です。
低層部の連続するアーチの一つがエントランスとなっています。
アーチをくぐって入る体験がさらにお出迎え感につながると思います。
また内装まで連続させることで施設としての一体感を作っています。
現場はまだ肝心のアーチは見えてきませんが、職人さん達のご協力で着実に完成に向けて施工中です!
という事で今回のガーデンテラス千歳烏山のアーチ部分…
そう、もしや前段の「スーパー楕円」なのかと…。
ごめんなさい。違います。シンプルな「円弧」です。
ただ円弧の造形もヨーロッパ―の石積みの建築では皆さんもなじみがあるかと思います。
水平垂直の構成ではないどこか「動き」と変化のある形状を感じながらも
角が立たない「優しさ」を感じ取って頂けますと幸いです。
(そう。私は優しい建物を作りたい…。)
てことで今回はガーデンテラス千歳烏山の外観と「スーパー楕円」のお話でした。
次回は内装のデザインと「ルーロ―の三角形」のお話で会いしましょう。
ではまた来週。
さようなら。
みるきぃ☆