Works

私たちが手掛けた物件事例
GOOD DESIGN賞 BEST100受賞
小さな風景と大きな風景

ROPPONGI TERRACE

収益物件東京都港区六本木7丁目
敷地は六本木駅から徒歩数分、六本木ヒルズと東京ミッドタウンに挟まれるような場所にありながらも、街の喧騒を避け、小さな住宅や集合住宅が肩を寄せ合うように建ち並ぶ一角。
敷地東側は、六本木西公園に面し、都会のオアシスとも言える緑や広がりのある環境。
開けた視界の向こうには、大きなビルが建ち並ぶ「大きな風景」、反対側は敷地ギリギリまで小さな建物が隣接する、東京の下町のような「小さな風景」。
都心に空いた void(公園)の開放感を最大限に取り入れ、この2 つの風景を接続し、視線、風や光が通り抜ける、全体がテラスのような建築を目指した。
  • GOOD DESIGN
Concept

Concept

小さな風景と大きな風景を接続する斜めスラブ

断面は、斜めのスラブと開放的な建具によるシンプルな構成。
西側に比べ、東側の各階階高が高いため、スラブは上階ほど傾斜が大きくなる。公園の緑を取り込みながらも室の奥に対して公園からの視線が入りにくい。
斜めのスラブの天井面は、コンクリート打放しとし、スラブの勾配に沿って自然光が室内に滑り込み、公園の緑をうつしこむ。東西のサッシを開け放てば、風が通り抜ける、まるですべてがテラスのような空間になる。
Background

Background

つくることの条件から敷地のポテンシャルを最大化させる

公園に面するものの、アプローチは西側の密集した住宅地を縫うような細い道路により搬入の条件が限られていた。コンクリート打設も、実質 3m 程度の範囲ミキサー車、ポンプ車を停め、ブームを伸ばして打設しなければならないような状況だった。

地下の掘削や杭打ち、材料の搬入が困難なため、RC 造とし、直接基礎を可能とする重量の範囲から3階建てとした。

一方、公園側は敷地と約1mほどの高低差があり、大谷石の擁壁の更にその上にアルミフェンスがある。
地上レベルは、ほとんど日照や風通しは期待できず、密集するこの環境に埋没してしまう。
最大限床面積を確保しながら、公園の快適性を最大限に取り入れ、住空間に近い快適性をもった12 のテナントオフィスをいかに実現できるかが課題であった。
Designer

Designer

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    Architect
    赤松 佳珠子
    1990年日本女子大学家政学部住居学科卒業後、シーラカンス(のちのC+A、CAt)に加わる。2002年よりパートナー。2013年より法政大学デザイン工学部准教授、2016年より同教授。現在、CAtパートナー、法政大学教授、神戸芸術工科大学非常勤講師。
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    Architect
    大村 真也
    1981年宮城県生まれ。2004年法政大学工学部建築学科卒業、2006年同大学院建設工学科修士課程修了。2007年CAtに加わる。2019年よりCAtパートナー。
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    Architect
    佐藤修司
    一級建築士
    東京都出身。法政大学大学院を修了後、組織設計事務所にて7年勤務し、小学校や共同住宅の設計を担当。2011年にシマダアセットパートナーズ株式会社入社。担当物件は、「ちゅらククル石垣島」「スカイククル石垣島」「つたや旅館」「ガーデンテラス赤羽」「ガーデンテラス久我山」他。最近は動画撮影、編集を楽しんでいる。
  • 竣工
    2020/08
  • 種別
    収益物件
  • 建設地
    東京都港区六本木7丁目
  • 構造
    壁式鉄筋コンクリート造
  • 延床面積
    431.78㎡
  • 戸数
    12戸
  • 企画
    シマダアセットパートナーズ株式会社
  • 設計
    シーラカンスアンドアソシエイツ
  • 施工
    中川企画建設